人材開発って研修のことでしょ?

どうも池田哲平です。

昨日は風が強くて昼間でも寒かったですね。こういう日が続くと身体が疲れますのでゆっくり休みたいものです。


皆さんはゆっくり休むために何をしていますか?


さて表題の「人材開発って研修のことでしょ?」ですが、経営者や人事関係の担当者によく投げかけられる言葉です。


実は、この質問は思いっきり間違た前提のもとではっせられているのです。


人材開発の専門ではない方の多くは人材開発の仕事は研修を管理する、もしくはただ実行することであると勘違いしている場合があります。


さて、皆さん、頭痛が数日続いたらどうされますか。

頭痛薬を飲んでもとぎれない頭痛、嫌ですね・・・。

多分、数日続いたら病院にいくのではないでしょうか。

もしかしたら、血液検査やCTスキャンの検査、もしくは頭痛外来の専門家などにいって相談し原因を探りますよね。

そして原因となっている病気を診断してもらい治療に当たるはずです。


ずっと頭痛が続いたりしたら単なる市販薬ではすまさないですよね。


実は人材開発も病気の治療の一連の流れと同様なのです。


しっかり企業の状況を診断し、そしてそれにはった方法論を決定し、実行する。


病気の診断⇒検査⇒治療といった同様のステップをとっていくのです。



さらに、企業の人材開発は経営戦略と一致した形で実行されないといけません。


その実行のためには戦略の下部組織へのカスケードダウンはもちろんのこと、働く人のモチベーション、環境(物理的環境と精神的環境)、そして人材開発が継続されていく仕組みなど多くの要素をしっかり設計し実行しなければならないのです。


研修はあくまでもこういった一連の流れのうちの一部、継続されるべき仕組みの中の学習を強化するための形の1つに過ぎないのです。


一言でいったら研修だけでは人は育たないのです。



とは言っても、多くの企業がこの一連のプロセスを理解せず、いまだに 



「営業チームを強化したいので営業のプログラムをやりたい」


「リーダーシップを強化したいのでリーダーシッププログラムを実施して欲しい」


と研修や講座だけに着目してしまいがちなのです。


そして、企業側としては、研修プログラムを購入し、実施する方が簡単です。

(プログラム購入⇒参加社員をつのる⇒研修実施⇒終了)


ところが、今のような不況に打ち勝つためには、そのための戦略が必要でそれを実行する人材が必要なのです。

この大変な時期だからこそ、生き残るための考え方や計画・プロセス・フレームワーク、将来のビジネス環境の変化のため企業の人材の能力を伸ばす機会が沢山あるのです。


逆にこの環境で真剣に人材開発する企業は10年後は間違いなく生き残っていることでしょう。



組織作りはとても広範囲のことを網羅しているのです。


【今日のポイント】人材開発は一連のプロセスであり研修だけを意味するものではない


ではでは