不況の時代 どんな研修を継続しどれをキャンセルするかの簡単な方法

どうも池田哲平です。

今日は風も強くとても寒い日でした。寒い季節に心温まるニュースが入りました。

おくりびと」がアカデミー賞外国語映画賞に選ばれました。

日本の死生観や考え方が映画を通じて世界に通じる。

素晴らしいことではございませんか。

さて

「その研修会社が良いかどうか見極める方法は何かありますか」

これはあるクライアントが10数社にわたる研修会社に仕事を依頼しているという現状を嘆いて私に聞いてきた質問です。

この見極める方法は簡単です。

それはその研修会社の実績を聞くことです。

実績とは取引先のことではありません。

一部上場企業や大手企業との取引実績を聞くのは見極めには有効ではありません。

これを聞いたところで「他もやっているから大丈夫だろう」という安心感を得たに過ぎないのです。

それでは実績とはどういうものを表しているのでしょう。

例えば次のようなものです。

(その研修・コーチング・ワークショップを導入したことにより)

「学んだ人が昇進している」
「売上が1.5倍になった」
「退職率が下がった」
「会社に対する満足度が増加した」
「製品シェアをNo.1にした」

などビジネスとして結果をだしているかを聞くことにより、その会社がビジネス実績に焦点をあてているかがわかります。


見極めは簡単ですが、ではなぜ色々な取引先に研修を依頼した状態になっているのでしょうか。


それは担当役員が導入を依頼したり各事業部で発注を個別にしたりしているような場合が考えられます。

では組織開発担当者として何から手をつけたらよいのでしょう。

まずは導入されている全てのプログラムがどのスキル習得のために導入されたかを明らかにすることから始めます。


導入のきっかけが戦略にあったものなのかどうか

それを導入したことで参加者のスキル習得は達成したのか

導入時と会社の戦略は変わっていないのか

などがチェックポイントになります。


次にどのプログラムが企業戦略の実行のために最も役立つのか、優先順位をつけます。

そして優先順位の低いものはきって、先ほど記述した基準で選ばれたプログラムを選択するのです。


その時に必ずしなければいけないのが、プログラムのインテグレーションです。

理論やプログラムとして素晴らしくても会社の状況にあっていないと意味がありません。

そのためには表現やプログラム内のケース、メソッド、仕組み全てカスタマイゼーションが必要になるのです。

まとめ 以下の6つを実行して整理する

実績を見極める(ビジネス実績(売上No.1にした)があるかどうかに着目)
プログラムの機能を整理する(何のために実施したのか、それは達成できたのか)
戦略実行のために必要な機能を持つプログラムを選択(戦略とのアライメント)
優先順位の高いものを選択
実績の高い依頼先を選択し
現状にあったインテグレーションを行う


【今日の秘伝】実績を見極め各プログラムの機能・戦略との関連性を明らかにして整理する