会社社長が失敗する研修のやり方

どうも池田哲平です。

今日は昼前からミーティングでした。

パートナーと今後の仕事の組み方について打合せ。

自分がしたいことの優先事項が変化していることを伝えました。

今後は新しい取組みが始まるかもしれません。


さて

「上から言われているのでこの講演は仕方なく実施するんですよ」

これはある企業の人事担当者が私にそっと囁いたコメント。

企業の中には上司や親会社の意向を受け講演会・研修・ワークショップ・システムの導入が行われます。

そこにはなぜそれを導入するのかの理由は伝えられていないことが多いのです。

伝えられていたとしても、それを聞く参加者側が理解していないケースがあります。


この時の講演された先生はきっとその会社のために役に立つだろう話を用意されていたのでしょう。

でも多くの参加者は寝ていたり、他のことを考えたりしていたのことでした。

実はこういったケースは沢山あります。


こういった役に立たないけれど実施している研修やワークショップを廃止し、その分を勉強代として社員の給料に回したら
どんな効果が生まれるでしょうか。

仕事に役立てると思うなら自己申告でよいから勉強してきて欲しい。

こういったやり方の方が能力やスキルが伸びる会社も多いように思います。


何気なく与えられたものを何気なく吸収していても身につかないもの。

自分で情報を収集し決断して参加した研修であればかなり真剣に聞くと思います。

会社が出してくれるものと、自分の懐が痛むものでは意味合いが大きく違います。


組織開発において社長が気をつけなければいけないこと。

それは思いつきや自分の感情で選択した研修やセミナーに参加させることなのです。

常にトップが考えなければいけないことはその研修やセミナーが自分の計画している事業計画・戦略の実施するのに役立つかだけなのです。

それも会社経営陣だけの視点でないのがよいのです。

会社を実際に動かしている現場視点から戦略を実施するためのスキルを洗いだしたほうが良いのです。

例えば会社がグローバル人材の育成を急務だからといってグローバル人材育成トレーニングを実施だけではその人材は生まれません。

学んでもその人材が戻った部署で学んだことを生かしきれない環境であればそれはお金の無駄遣いになります。

グローバルリーダーになるポテンシャルがあってもそれを活用できる場がないとその才能は開花しません。


上司は自分の視点や思い付きで研修やワークショップは実施してはいけません。

必ず専門家の診断と現場の声を聞いて実施して欲しいものです。


【今日の秘伝】トップの思いつきでやる研修や講演は効果なしと心得よ