コンサルタントに回答を求めず自分で決断すること

どうも池田哲平です。

本日は今月行うワークショップの会場の下見に行ってきました。

ここで気づいた事を1つ。ある会社の説明会が行われていましたが盛況でした。

こんな不況下でも強気に新人を雇用している企業には特徴があります。

それはこの不況下だからこそ収益があがる業態の会社だということ。

不況でも業績を伸ばしているところはしっかりあると確認できた出来事でした。


さてとあるミーティングでのこと

「こんな市場環境では生きていけない。これを乗り切る何かよい方法はないか?」

この質問に対して私は明確に答えを持っていました。

ただこの質問に関して

「もし私が答えをだしてしまったら、そのあなたの役割(社長)をやることになりますがよろしいですか。」

とお答えました。

この問答の意味するところを整理したいと思います。

我々コンサルタントはアドバイスをすることはできます。

我々の観点から見た意見や提案を行います。

それを踏まえた上での最終的に判断するのは顧客である経営者の皆様なのです。

経営陣が咀嚼して実行しないといけません。

コンサルタントと顧客である経営陣には一線が引いてあります。

我々が厳しいことをいうこともあるかもしれません。

でもそれを聞いて実行するのは顧客である皆さんなのです。

残念ながら顧客の機嫌をとるために思っていることを言わないコンサルタントが増えています。

だからこそ、上記のような答えをさせて頂きました。

会社のトップ自ら自分で考える事を放棄してはいけません。

自分で最終的に判断をだすのが仕事です。

ですから我々に聞くべき質問は今回のケースの場合は

「こんな市場で生きていくのは難しくなっている。私自身もより良い決断をするために君の意見を聞きたい。もし君が私の立場だったらどうするだろう」

と聞くべきなのです。

そういう質問の仕方で初めて私なりの見解をコンサルタントとして明確に述べることができるのです。

会社は経営者の考え方・コメントの仕方で大きく違っていきます。

言葉でコミニュケーションしている以上、メッセージの伝え方、聞き方は重要です。

より良い決断するために伝え聞くことが大事です。

どんな状況でも決断しなければなりません。

つらいのはよく分ります。ですが全ての回答をコンサルタントに求めるのは本末転倒なのです。

ではより良い決断をするためにはどういったが方法があるでしょうか。

まずは客観性です。

決断によって起こる事象のメリット・デメリットを考えます。

後は複数の意見を聞いてその決断の自分以外の視点を考慮することが大事です。

一人でも多くの経営者が自ら決断し組織づくりを推進していっていただきたいと思います。


【今日の秘伝】経営者はコンサルタントに回答は求めず自ら決断する