人づくりの前に自分の心構え現状認識をすること

どうも池田哲平です。

昨日はある会合で各業界のトップの人と会いました。

世間は不況一色ですが、この人たちは不況知らず。

なぜ不況知らずかの秘密はここでは明かせません。

しかし共通なのは不況対策のための準備。

不況になると関連市場がどうなるのか。

不況になっても絶対必要なものは何か。

こういったことを考えて準備していたようです。

逆に面白いのが不況だからこそ勝負と思っている点。

周りと同じ事をやっても勝ち残れないと理解しています。

モノ全てが安くなっているこの時期にあえて投資だそうです。

不況でも組織がしっかりしていれば色々できそうですね。

さて

「組織の専門家が社内にいないのですが、何から始めたらよいですか」
これはある企業のトップがまさに質問してきたこと。

多くの企業がどういう風に人を育成したらよいか悩んでいるところでしょう。

今まで色々書いてきました。

まずトップに考えて欲しいのは心構えです。

大事なことは「人が財産だ」と本当に思っているかという自問自答です。


仕組みも人がつくります。

商品も人がつくります。

技術も人がつくります。

市場も人で構成されています。


ではその人づくりにどれだけ自分は時間やお金をかけているのだろうと自問自答することです。

大事にしているかどうかを社員は敏感に感じ取ります。

何をするにしてもその行動や言動がどう受け取られるか考えて行動することです。


失敗事例としてどんなものがあるのでしょうか。


新規事業に莫大な投資を行い既存事業のケアを怠った社長

キャッシュが潤沢になった途端高級外車を買った社長

部下が学ぶことには承認をしないのに、自分は会社のお金でセミナーにいく社長

中途入社のメンバーを大事にしないで叩き上げを冷遇した社長

自分の給料をカットするのではなく社員のスキルアップの仕組みをまず斬った経営者


色々あると思いますが、まずは自己認識をしっかりすることです。

社員を考えて社長自らが行動していたらそれに報いろうと思うのが人の心。

報いたいと社員が思っていないのは皆さんの誠意が相手に伝わっていないからなのかもしれません。

言動ではなく行動が大事です。

建前ではなく本音です。


人づくりが大事だと本当に思うなら、まずそのために何をしたらよいかを考えること。

そしてそのための準備をすることです。

そして人づくりのプロセスにも組織のメンバーを関与させることです。

現在はアクションラーニングやワールドカフェのようにオープンダイアログを進める手法が沢山あります。

心構えが明確にできたらあとはその手法の実践あるのみです。



【今日の秘伝】まずは人づくりのために何をしているか自問自答すること