会社はトップから腐る

どうも池田哲平です。

思い返しただけでも気持ち悪い。

それは昨日の妻が買ったもの。

かびの生えていたイチゴ。

近所の八百屋で買ったもの。

ご近所相手が商売なのにそんな商品売るなんて・・・。

通常はチェックが入って我々の所に来る前になくなるはず。

そんな商品が町の八百屋で出回るなんて。

流通やチェックシステム崩壊の序曲とも思いました。

さて

「組織はどこから腐ると思いますか」

これはある顧客の幹部から聞かれたこと。

私は頭から腐ると思います。

もしトップの人間が環境の変化に対応しなかったら。

旧態以前のまま競合他社との差別化に失敗したら。

当然、その企業は死に向かいます。

しかし多くのトップは自分が原因とはいいません。


為替レートの予想が外れた。

海外の売上が予想より伸びなかった。

不況の波に勝てなかった。


言い訳はさまざま。


元・産業再生機構のCOO冨山和彦氏は

「会社は頭から腐る」

と言い切っています。

ずばり

真剣勝負で「負け」を経験した人をトップに任命せよ。

と記述されています。

私も同感です。

順調にいっている人は結果がでてきた今までのやり方を踏襲しがちです。

環境は変化しています。

顧客も変化しています。

情報もあっという間に広がります。

悪い噂も広がり易くなります。

組織のベテラン人口構成が若者より多くなっています。

これだけ変化しているのに同じやり方。

年齢を重ねれば稼げた年代の人たちにデフレの若い人たちの不安や将来を設計できるのかは疑問です。

自分は良い時代に生き、それで獲得した既得権益を維持しながら、組織を何とかしようというのは甘い考えです。

トップ自らが現実を直視し、それを認識するのです。

良い人材が取れない。

その現実をしっかりと受けてください。

会社の魅力がない。

トップの魅力がない。

新しい人材の学ぶ場がない。

メッセージが不透明。

こういった原因なのです。

組織はトップから腐るのです。

組織が機能していなかったら自分の仕事ぶりを疑ってください。

結果がでないのはプロセスや切り口が間違っているのです。

まずトップ自ら見本を示すのです。

組織はトップも腐っていない元気であることを示していきましょう。

【今日の秘伝】部下が働かないのでなくトップ(自分)が腐っていると心得よ。